今日は暖かいですね
春一番が吹く予想ですが
今干した洗濯物が飛ばされないか心配です
それでは遅くなりましたが続きです
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公園までの線路沿いの道で電車とすれ違います
電柱の陰に隠れて電車を見ていましたが
そんなに込んでいないので誰も車窓の外を
見ている人はいないようでした
誰もこんな時間に下着姿の女が歩いているとは思わないのでしょう
慌てた自分がおかしく笑いが溢れます
いくら初夏とはいえ涼しくなった夜なのに
体は火照り下着にも汗が染みています
後少しで公園です
公園の入り口から少し入ったところにトイレはあります
公園の街頭の灯りが届くところには誰もいません
早なる鼓動を抑えつつ女子トイレに飛び込みます
いけない!男子トイレに入らなくては
習慣で女子トイレに入ってしまったのです
男子トイレに誰もいないことを望みながら
そぉ〜っと忍び込みます
二つある個室の片方に入って
ドアを閉めほっと一息つきます
やはり女子トイレより何か臭い気がします
「いけない、ドアを開けておかなくては」
ドアを開け、便器に座ろうとして
ズボンのベルトを外そうとしている自分に気づく
「下着できたのにバカみたい」
気が動転しているのでしょう
頭の中に大きな空間が出来たみたいに
すかすかな感じがして考えることが出来なくなっているようです
震える手でショーツを下ろして便器に座ると
ひやっとした感触で一瞬腰を浮かせてしまった
こんな時に限ってなかなか出ません
誰かが来たらどうするの?早く早く……
ちょろちょろと出始めたら今度は止まらない
早く…早く…出切ってくれないと
それでもじょぼじょぼと音をたてる
その音が緊張感と恥ずかしさを上昇させていく
なんとか用をすませ
カラカラと音をがしてトイレットペーパーを巻き取り
丁寧に拭きショーツを上げます
お腹でショーツのゴムが「パチン」と音を立てます
「がぁ〜ごぉー」と水を流すと思いのほか大きな音がする
この音で誰かがやって来ないか
音が収まるまでドキドキが激しくなります
ポシェットからスマホを取り出し便器に座った写真を自撮りする
静かすぎる公園のトイレに「カシャ カシャ」と響きます
誰かに見られてる気がする
でも周りを見ても誰もいません
「気のせいかしら」
帰りは走って変えることにしました
走れば2〜3分の距離です
誰もいないのを確かめ急ぎ公園を出ます
踏切を走り抜け
マンションまでもうすこしところで
前方に車のライトが近づいてきます
あわてて隠れようとしますが
住宅の塀と線路の間には隠れるところがありません
「お願い、気がつかないで通り過ぎて」
その願いもむなしく
マンションを過ぎた隣の家の前に止まったのです
幸いライトを消して運転席から人が下りて
その家に入っていきます
今のうちにダッシュで車の助手席側を通り抜けようと思い
狭い道なので車が止まっていると線路の柵との間は
1メートル位しか空いていません
車の脇まで来た時に
助手席に乗っていた女の人と目が合った
乗っているのに気が付かなかった
こっちを向いて眼を見張っている」
見られた!
背筋がぞくぞくっと震える
荒い息と上下に揺れる乳房
その視線に今度は体が火のように
早く早くと焦るほど足がもつれる
転びそうになりながらマンションに飛び込む
階段を駆け上がり
もどかしいほど震える手で鍵を開け
ドアの内側に飛び込むと動機が止まらない
過呼吸になるほど忙しない息が漏れる
意識がなくなりそうな興奮
そして知らずのうちに自分の指先が
下腹部に向かって動き出していた
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