暑い 暑い 朝からとても暑いです
朝の10時で部屋の中はすでに30度を超えています
今日は38度の予想が出ています
今日は買い物に行く日ですが
やめようかな なんて家事をさぼりたくなるような暑さです
それでも汗だくで 掃除洗濯を終え
洗濯を干すためとベランダに
ベランダはすでに36度になっていました
いつもは五月蝿い蝉の声も暑すぎるのか今日は静かです
そのとき 救急車のサイレンが聞こえ
公園の入り口に止まったのが見えました
何かあったのかな?
しばらく様子をうかがっていると
担架に運ばれる人が見えました
「まさか」あのおじいさんのようです
熱中症にでもなって倒れたのかと心配になりました
午後からのお買い物はあんまりにも暑いのであきらめ
こうちゃんとお昼寝していたときに
「ピンポ〜ン」とチャイムが鳴りました
覗くと知らないおばあさんが立っていました
隣に引っ越してくる人が挨拶に来たのかと思いドアを開けると
「始めまして いきなりの訪問でごめんなさい」
とても上品に話す方です
「どのような用件ですか?」とれいなが
「私 高山の家内です」
知らない名前です
「どちらの高山さんですか?」
「先ほど公園で救急車に運ばれた高山です」
あのおじいさんの奥様でした
「高山があなたに会いたがっているので呼びに参ったのです
もしお時間があれば 一緒に病院に来ていただけませんか」
容態が悪いのでしょうか
すぐに着替え こうちゃんを抱いてドアを出ました
「どこの病院ですか?」と聞くと
「総合病院です」との答えが
歩いたら20分位のところにある大きい病院です
暑いので私の車で行くことにしました
行く車の中で
「どうして私を?」と訪ねると
「うわごとで坊やの名前とあなたのことを
あなたの名前は解らなかってけどマンションの部屋の場所を言って
死ぬ前にもう一度会いたいと・・・」
「え!」死ぬという言葉にびっくりしました
すぐに病院に着くと部屋番号を聞き 一人で向かいました
子供にはいろいろな病気の人がたくさんいる
病室には入れない方がいいとの言葉で
おばあさんと食堂で待っていてもらうため預けました
聞いた部屋はすぐに解りました
その部屋は個室でした
寝ているようなので そっと近づきます
気配におじいさんは目をわずかに開けてこっちに向けました
れいなに気がついたようです
「どうしてこの暑いのに公園などにいたの!」
「熱中症になって当たり前でしょ!」
ちょっと強めの口調になって
「おばあさんが 死ぬかも なんていうからびっくりして・・・」
ちょっと涙ぐむと
「ごめん 奥さんの顔を見たくて」
元気そうな言葉に安心して
「見たかったのはパンツじゃないの」って冗談が口に出ていました
おじいさんは微笑んでれいなを見ています
「えっ!図星だったの あきれたエロ爺だこと」
笑って答えると
手招きして傍に呼び寄せて
「冥土の土産にみせてくれんかのう」
「しょうがないんだから もう」
スカートをめくってあげると
真剣なまなざしで見つめます
今日はユニクロの普通のパンツです
「中も見たい」とさらに我がままを言います
透けてないパンツではお気に召さないようです
病人の我がままに パンツを太腿まで下ろして
「これでどう!気が済むまで見ていいわよ」
まるで拝むように見つめるおじいさんです
看護師さんが「お熱と血圧を計りますね」と声をかけ入ってきたので
慌ててパンツを上げて 「元気そうだからまたお見舞いにきますね」
おじいちゃんは看護師さんをにらんでましたが
今 血圧を計ったら大変な数値が出るかもしれません
こうちゃんのことが気になるので食堂に向かいます
口の周りにクリームをいっぱい付けてパフェを食べていました
おばあさんに丁重にお礼を言われ病院を後にしました
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